旅好きな高齢者です。紅葉、お花見、寺社巡りなど全国各地へのドライブ旅行を楽しんでいます。今回は、幼少時からこれまで、あちこち訪ねた旅行のなかで、思い出に残るものを写真を添えて旅の思い出としてまとめてみました。
旅好きの方、また旅に出たい気持ちはあるが、体力的に遠出が難しくなった高齢者の方にご覧になっていただければ有難く存じます。
東大本郷キャンパス
2015年5月23日(日)、北区にある古河庭園、文京区本郷にある東大キャンパスに行った。
このところ暑い日が続いていたが、前日の天気予報では、終日曇りだったので、出かけることにした。午前10時頃、JR飯田橋駅で総武線から地下鉄南北線に乗り換え、西ヶ原駅で下車。本郷通りを7分ほど歩いて、都立古河庭園に着いた。黒塗りの英国風の邸宅の前庭には多くのバラが咲き誇っていた。坂になっている遊歩道を降りると日本庭園となっており、池には鯉や亀が泳いでいた。入場客は、60、70代のオジ・オバさんが多く、バスツアーの客も見かけた。
この邸宅は、第3代古河財閥の統帥古河虎之助が大正6年(1917年)に建設したもので、現在は都立の旧古河庭園として公開されている。虎之助は、創業者古河市兵衛の晩年に生まれた実子で、母は柳橋の芸妓・小清であり、歌舞伎役者が隣りに並びたがらない程の絶世の美男だったそうだ。

| 旧古河庭園 |

| 旧古河庭園 |
その後、南北線で戻り、東大前駅で降り、近くにある農学部正門を入ってすぐ左側にある「ハチ公と上野英三郎博士像」を見に行った。募金によって設置されたもので、ハチ公没後80年にあたる2015年3月8日に除幕式を行った。

| ハチ公と上野英三郎博士像 |
次いで、東大正門から本郷キャンパスに入った。初めての東大訪問である。駒場のキャンパスは昭和38年、防大4年時、東大との秋のラグビー公式戦で訪問した。
安田講堂の前に立ち止まり、じっくり建物を眺めた。昭和43年(1968年)3月27日に安田講堂を一時占拠し、翌日予定されていた卒業式を中止させた占拠事件、そして翌年大学から依頼を受けた警視庁が1月18日から2日かけて封鎖解除を行った事件を思い出した。当時の面影は全くない。構内に学生運動に係るビラのようなものも一切見かけなかった。
国会で集団的自衛権に関する法案審議が行われているが、学生は全く反応を示さない。政治的無関心なのであろう。若い将来を担う東大生が日本の国の在り方に関心を持ち、自己主張しないのは、なんとも頼りない感じがする。
昔の東大生には、苦学の青びょうたんもいたが、弊衣破帽のバンカラもいた。今の東大生は、幼少の頃から、知識を純粋培養する恵まれた環境で育てられた、ひ弱なお坊ちゃま育ちが多いのではないだろうか。厳しい国際環境のなかで、リーダーとして必要とされる人間は、自ら考え、その考えを主張し、納得させ、行動する人間であろう。そのような学生がここで育つのか疑問に思った。

| 安田講堂 |
次いで三四郎池に行った。池は、平地にあるものと勝手に想像していたが、実際は、こんもりとした森の小道を下った低いところにあった。池の周辺は、手入れがされてなく、汚いどぶ池の様相を呈していた。夏目漱石が現在の姿を見たらなんと思うだろうか。池にはカルガモが、つがいで水上歩行をしていた。また小学生の子供が数人、水辺で遊んでいた。

| 三四郎池 |
キャンパスに立っている建物は古く、建物を囲む銀杏を主体とした樹木も大木で、歴史の重みを感じさせるものであるが、古いだけでここにまた足を運んでみたいと思わせる魅力に乏しい。古いだけで、メンテナンスがされてないため汚らしさを感じる。
最高学府であれば、一流の建築家、景観デザイナー、造園デザイナー、水質専門家などがいるはずである。このよう専門家の知恵を活用して、キャンパスの景観を一新させ、古い中にも、訪れる人の目を和ませ、楽しませる、キャンパス公園のような環境をつくるべきではないだろうか。そうすることによって、東大が世の中に役立つ実学をやっていることをPRすることができ、研究機関としての大学の存在価値を高め、多くの人から身近な存在として高い評価を受けることになるのではないだろうか。予算がなければ、卒業性OB、企業、団体に呼びかけ、創立○○周年記念事業として寄付を募ったらよいのではないか。
校内を一巡した後、正門を出て、本郷通りに続く赤レンガの塀を左にして、赤門に向かって歩いた。赤門は、旧加賀屋敷の御守殿門 を1877年(明治10年)東京大学に移管し、1961年(昭和36年)に解体修理を行い、現在は国の重要文化財に指定されている。ここは、重要文化財だけあってよく整備されていた。

| 赤レンガの塀 |

| 赤門 |
次回は、旅の思い出 その30 都心の桜 を予定しています。
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